インフルエンザの病原体が特定されたのは20世紀に入ってからなので明確に「インフルエンザの流行」と断定できるケースは少ない。が、文献などから流行した状況を知ることでインフルエンザである可能性が高いと推測できる。
- 古代エジプト時代に感染症として現れる。
- 紀元前5世紀のヒポクラテスの記録に「流行病」として現れる。
- 古代ローマの紀元前1世紀の記録に現れる。
- ヨーロッパで1173年から1174年にかけてインフルエンザと思われる症状の流行が記録に現れる。
- 日本の増鏡には、元徳元年(1329年頃)に「シハブキヤミ(咳病)」が流行したとの記録される。
- 1889年~1891年、A型インフルエンザ(と思われる)が、ヨーロッパ、アメリカで大流行した。
- 1918年~1919年、スペインかぜとしてH1N1亜型が世界的に大流行した。
- 1957年、アジアかぜとしてH2N2亜型が世界的に大流行した。
- 1968年、香港かぜとしてH3N2亜型が世界的に大流行した。
- 1977年、ソ連かぜとしてH1N1亜型が世界的に大流行した。
1977年以降、H1N1、H3N2亜型が季節性インフルエンザとして毎年流行を起こすようになった。
人の移動が容易になるにつれて大流行が発生する感覚が短くなってきたように思う。また、新しい型が現れる間隔は50年ぐらいでしょうか…そろそろですね。
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